「ああもう!どうして私があの執事のことでこんなに悩まないといけませんの!」








次の日…









「尋ねたいことってなにさ」

「ある人物に贈り物をしようと思うですが、あいにく私は庶民の好みなど聞いたことがありませんわ」

「はあ」

「そ、そこで庶民が好むようなものを教えなさい、 底辺層の貴方なら何か知っているでしょう?」

「贈り物する相手を「庶民」呼ばわりしてる時点でマズイ気がするんだが」

「いいから、庶民ならば高級なものが喜ぶことは目に見えてますけど、一応聞いておこうと思いましたの」

「…じゃー私流の意見な 贈り物っつーのは値段じゃない、贈り手の気持ちが嬉しいもんさ」

「なんですの、それ 屁理屈っぽいですわ」

「自分のことを考えてくれて色々試行錯誤しながら選んでくれたって思えば嬉しいだろ?」

「…」

「な?」

「抽象的すぎてわかりませんわ 気持ちが見えるわけでもあるまいし」

「見えなくても伝わんの、価値より気持ちの方が嬉しいんだよ 特に相手が目の肥えてない「庶民」さんならな」

「…空論に過ぎませんが一応参考にしておきますわ…」







































やまこさん宅 ジェイクさんお借りしました!

結局いつも通り意地っ張りな感じになってしまいましたが
ベルベットがジェイクさんの価値観に合わせようとする心境変化はありましたのでそこを汲んで頂ければ幸いです…。












補足

ム一ランド♀ フェルト(19歳)
一般庶民の面倒見のいいお姉さん
ベルベットの知り合いの知り合いということで交流を持つことになった。
ベルベットとは正反対な体系のため妬んだベルベットのいじめの対象になってしまった被害者。
本人はあまり相手にしないように流している